2016年 今年の1作。
今年観た映画を勝手にランキング。
そんなの決めてどうする、それぞれ素晴らしい作品じゃないか…
そんなことはわかってもいるのだけれど、
なぜかランキングしたくなるのも人の性(サガ)というもの。
つーか今年2016年は6本しか(劇場で)観てないんですけれども。
昨日髪切りに行った先のお姉さんは6本を
「まあまあ観てますね」と評してくれたけれど、
大学生の時だったか年間(DVDも入れてだけど)
100本前後観てた時もあったからな……
でも、この歳で、日々生活しながら仕事しながら、時間の関係と
金銭的関係も考え合わせると、6本は、「まあまあ」かな、と自分でも思う。
(あくまで「まあまあ」で、来年はもうちょっと増やしたいけど。)
そして「まあまあ」と思えたのは、観た作品全てが良かったからだろう。
さて。
今年観た映画のラインナップは、
「クリード チャンプを継ぐ男」(1/2 鑑賞)
「君の名は。」(9/4 鑑賞)
「シン・ゴジラ」(9/4 鑑賞)
「この世界の片隅に」(11/27 鑑賞)
「幸せなひとりぼっち」(12/25 鑑賞)
「聖杯たちの騎士」(12/29 鑑賞)
の、6本です(観た順)。
そして、ここにも(先走って)書いてるけど、
栄えある2016年今年のNo.1映画は…
1.「幸せなひとりぼっち」です!
この作品は、本当に観たタイミングが良かったと思う。
「観たいな」とは思いつつ、かつ前情報ほぼゼロで観れたんだけど
本当に良かった。(途中から)ボロボロ泣けた。涙が溢れて仕方がなかった。
「何がそんなに良かったの?」と正面向かって問われると、
実はまだ上手く言葉に出来ないのだけれど。
だからこそ、の1位かな、とも思います。
2.「この世界の片隅に」
いやもうこれは説明不要というか、「とにかく観てよ。観ればその素晴らしさがわかる(その素晴らしさを体感出来る)から」という感じですね。
我が(少ない)TLでも絶賛しか見ていない(それは「偏ったフォローをしてるからだ」とか言われそうだけどそういう議論は今はしません)です。
本来なら(?)この作品が年間1位で全然良いのだけれど、
っていうかそうなるだろうともギリギリまで思っていたし(笑)、
それほど素晴らしく、凄まじい作品だったのだけれど、
この作品の素晴らしさ・凄さは自分が言わずとも
他の沢山の人が絶賛していることもあるし。
この作品も本当に良かった。
今まで観たアニメ映画の中で一番心に…
というか「全身に」残った映画じゃないだろうか。
もう1回観たい。
3.「シン・ゴジラ」
これは「君の名は。」と同じ日(「君の名は。」の後)に観たんだけど、
こっちの方がおもしろかった。
決して「君の名は。」がおもしろくなかったわけでは全然なくて、
むしろ素晴らしかったけれど、でもこっちの方がおもしろかった。
「蒲田くん」の姿を見た時あまりの「哀しみ」に涙出そうになりました。
あの造形というか描写だけで観た甲斐があったと思いました。
こういう映画が日本の作品で観られるとは全然思ってもみませんでした。
そういう意味でも感動。
4.「君の名は。」
いや良かったですね。予想よりもずっと。
わりと初期に観たけれど、あれだけ絶賛されてて、でもアニメであの感じの絵でもあるし、「えぇ~~??」みたいな斜に構えたどちらかというと「よくない」印象だったんだけれど(そもそもそうゆう王道のマジョリティに受けてる作品を忌避する悪い傾向があるからな。笑)、
ところがどっこい。泣けました(泣きゃぁいいってもんでもないんだけれど)。
素晴らしかった。年甲斐もなくキュンキュンしちゃいました。
絵も、ところどころジブリ作品も彷彿とさせるリアリティというか「ざわざわ感」というかもあり、間違いなく宮崎駿亡き後の日本アニメ界を背負っていく1人なんだろうなと思ったし。
ストーリーも、若くないオッサンには「ん? ん?」ってなる場面もあったけど(オッサンだけじゃないかも知れないけど)、そういう細かい所は置いといて、主題は非常に琴線に触れる心に残るものでした。
それなのに4位? って感じでもあるかもしれないけれど、
それは上位3作がそれ以上に素晴らしすぎただけであって、
決して本作の評価が低いとかそういうことでは全然ありません。
2015年に公開されてたら年間1位だったでしょう(たぶん)。
これももう1回観たいなぁ、今。
今観たら、また更に「キュンキュン」出来るかも(笑)。
5.「聖杯たちの騎士」
「幸せなひとりぼっち」を観に行った時にその劇場内に広告があり、
それをチラ見しただけで「これは観るべき」と直感。
果たして、「今」観るべき映画でした。
映画自体は、現代アート的(「現代アート」が何か、ということすら良く知らないけれど)というか、洗練され過ぎてて
わかりやすい素朴なストレートな作品の方がわりと好きなので
(1年の疲れもあり)意識がたびたび飛んでしまっタリもしてたんだけど…(苦笑)
でも、そこに流れる「言葉」は、間違いなく「今」の自分の反映であり象徴であり予言でもありました。「今」観るべき映画でした。本当に直感正解。
(そういう「自分反映度」という意味では1位だな。)
なんか「心象映画」というか、あんまり「理解しよう」とするよりは
ただただ「観て、感じる」という感じの映画なんじゃないかな? と
後半あたりにやっと思い至りました。
それからはグッとおもしろくなった。感性が足りなかったんだね。
(そういう意味でこの作品も近いうちにもう1回観たい。)
(何かにつけ)「解ろう」「理解しよう」と思うのはよくない、というか、
そうではなくて「感じる」方がいい、というか「感じる」のを優先させた方がいい対象がある(んじゃないか)、
と今書いてて思いました(観た後も漠然と思っていたけど今言葉に出来た)。
6.「クリード チャンプを継ぐ男」
正月1発目に観た映画。いわゆる(2016年)映画初め、というやつ。
この位置にあるとなんか全然おもしろくない印象になってしまいそうだけど(いちおう「最下位」にあたるわけだし)、
全然そんなことは無くて、これはこれで(←という言い方が既に何かアレだけど)
おもしろくて、いい作品だったんだけどね。
だいぶ感動した覚えが(うっすら)あります(←おい)。
この映画から2016年の映画道は始まったわけで、
いわばこの映画が無ければ上記他5作品に出会えてなかったかも知れないわけだから、
年始にこの映画を観たこともやっぱり僥倖で邂逅でありました。
まぁこの通年の評価をしている時から隔たり過ぎてる印象は無きにしも非ずだけど(…ということが評価に影響されるということがあってはいけないし、影響しているとも思わないけど)、まぁ今年は他に観た映画が素晴らし過ぎました、本当に。
本もそうだけど、年々いわゆる「ハズレ」が無くなっていく。
そういう感覚はどんどん研ぎ澄まされていると思います。
急な結論になりますが、
「映画ってやっぱり素晴らしい」ということですね。
ホントいい映画沢山ある。今年観なかった映画の中でも素晴らしい作品が他にも沢山たくさんあったんだろうし。
そういうわけで、来年2017年は今年よりももっとたくさん映画を観たいですね。出来れば劇場で。
来年も素敵な作品に出会えますように。