2016年 今年の3冊。
2016年も残すところあと4時間を切りました。
昨日(日付的には今日)、映画版を書いたので、こちらは「本」版。
今年読んだ本を勝手にランキング。
そんなの決めてどうする、それぞれ素晴らしい著作じゃないか… そんなことはわかってもいるのだけれど、なぜかランキングしたくな…以下同文。
今年は全部で75冊読了しました。
(まだあと1冊くらいネジ込むことも出来なくないけど、もういいや。)
読了本一覧はこちら…とやりたいところだけれど
さすがに75冊全部書くのはめんどくさいので、割愛いたします。
今年2016年、ベスト1は、岸政彦『断片的なものの社会学』(朝日出版社)…
…と思ってたら、この本読んだの昨年(2015年10月17日)でした。
ってことで却下。
でもこの『断片的なものの社会学』は本当に素晴らしい本で、「今年読んだ」と勘違いしてたほど心に残っている、ということです。
…有楽町のDEAN & DELUCA で、おもしろ過ぎて一気読みしたのを今でも鮮明に覚えてます(読んだ日は覚えて無かったけど)。
では改めて。
今年の3冊、その第1位は…
です!
師匠(私淑)のご著書なのでスイマセン……
という思いも多少(だいぶ)いたしますが、いやしかし、
この本は誰が読んでも素晴らしい気付きを得られると思います。
(その感覚が親バカならぬ「師匠バカ」なんだろうか?)
もっともっと広く読まれて欲しいです。
2017年にも(早いうちに)も1回読みます。
皆さまも、ゼヒ。
先日、急逝されてしまいました。大変ショックでした。
昨年(2015年)の1位である『断片的なものの社会学』の、岸政彦さんとの対談本
『愛と欲望の雑談 (コーヒーと一冊)』(ミシマ社)で、雨宮まみさんのことを知りました。
『断片的なものの社会学』が大変々々おもしろかったので岸政彦さんに興味を持ち、そしてその岸政彦さんがミシマ社から対談本を出すというので「それは買わないと」と迷わず購入した『愛と欲望の雑談』。それが大変おもしろかったから、雨宮まみさんにも興味を持ち、『だって、女子だもん!!』(ポット出版)と、この『女子をこじらせて』を即購入。
その内容に衝撃を受けました。こんな世界があるとは…と。
また、雨宮さんは昔西新宿に住んでいたみたいで(→)、それ読んで親近感を覚えたり。
で、その3冊を読んだだけの、知ってまだまだわずかだったのに、その訃報を知り、思いのほか大きなショックを受け、心に穴が空いた感を感じました。
自分でも意外なほど。
もちろん、これから知って行こうとしていた矢先の出来事だったので、「‟新たな著作”をもう読むことが出来ないんだ」、というショックによるものでもあったと思いますが、「それだけではない何か」が、やはり、その事実によって湧き起りました。
…そんな、
新たな世界、新たな知を啓いてくれた雨宮まみさんに感謝の意と追悼の意も込めて。
(もちろん本自体もめちゃおもしろ(興味深)かったんですけど。)
という事で、第3位は岸政彦さんと雨宮まみさんの『愛と欲望の雑談 』(ミシマ社)
…といきたいところなんですが、それじゃあカブり過ぎになってしまうので(それでも全然いいんだけど)、せっかくなので違う本にします。
3.鷲田清一『くじけそうな時の臨床哲学クリニック 』(ちくま学芸文庫)
「わっしぃ」こと鷲田先生は、我が(第一の)師・河合隼雄先生とも、そして今は(第二の師)内田樹先生とも絡んでいるのです。
河合先生亡きいま、「灯台」になり得る、数少ないお方です。
本書の言葉も、(読んだタイミングがビシだったこともあり)非常に胸に心に沁みました。
毎年、河合隼雄先生と共にその著作を読まねば、と思うんだけれど、
なかなか読めてこれなかったんだけれど来年はもっとちゃんと読もうと思う。
(河合先生の著作とともに。)
そういう意味も込めて。
他にも、
内田先生のご友人・平川克美さんの『何かのためではない、特別なこと』(平凡社)とか、
北川貴英『人生は楽しいかい?』(夜間飛行)とか、
宮竹貴久『「先送り」は生物学的に正しい 究極の生き残る技術 』(講談社+α新書)などなど、
2016年も楽しい読書ライフを送れました。
2017年は、
①もっと読了冊数を増やしたい
②もっともっと今年以上に良書に当たりたい
③そして知見を今まで以上に引き出せるようになりたい
というような目標を持ったり(持たなかったり)しながら
また読書に邁進していきたいと思います。