「希望のかなた」観想 ~2018年映画初め

ユーロスペース/2018.1.7

 

あけましておめでとうございます・3。

 

もう先週の事になってしまいましたが、2018年映画初め。

 

希望のかなた」観ました。kibou-film.com

 

アキ・カウリスマキ監督。

で、主演・山田孝之

と序盤からずっと思って観てました。もうそれでいいでしょ。

 

2018年の映画初めは、とてもいいものになりました。

とにかく、優しい。

 

いや、もちろん、「そうではない人たち」も(たくさん)いて、

それがこの世界を生きる難しさのひとつ(大因)でもあるのだけれど、

でも、やっぱり優しい人たちがいて(たとえ表面上はそう見えなくとも)、

それが生きる希望に繋がる。なっていく。

 

大変にヘヴィーな状況でありながら作中人物は生命力に溢れているし、

そういう困難な状況を描いていながらユーモアを描くことも忘れない。

 

たとえ多少ズルくたって、多少サボって「全力で」生きていなくたって、

「弱者」(困っている人)がいたら、とりあえず優しくする。

助ける。かくまう。情けをかける。

 

「損得勘定」とかではなく、「この後いろいろ

面倒くさくなってヤバいだろうな」とかでもなく、

(たとえそれを咄嗟に感じたとしても)

とりあえず庇う、という行動が出来るかどうか。

(「『その相手』を間違えないかどうか」。)

 

このどんどんどんどん生き難くなっている世の中だけれど、

出来れば「そっち側」の人間でいたい。

 

作中楽曲もまた良かった。

人生には、良い音楽が必要だ。